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シンセンへ

友達に誘われてシンセンへ行った。東尖からKCRで40分程行くとそこはもう中国。終点の羅湖(ロウフー)という駅で降り香港側のイミグレーションを通り、川(国境)を渡り中国側のイミグレーションを通り入国。オクトバスで行く事が出来、30ドル程度という気軽さだった。
夫や友達からシンセンは怖いと散々言われていたので全く行く気はなかったのだが、IDを取る関係で一度出国したいという友達から誘われて行ってみる事にした。目的がそれなので、二人とも全く計画無し。前日に行く事を決めたので、私はガイドブックもちらっと見ただけだった。子供連れ2組だけというのは、あまりにも無謀のような気がして、パンダバスのガイドさんを頼んだ。中国側のイミグレーションを出たところで、ガイドさんが待っていた。タクシーに乗りシンセンで一番にぎやかな所にあるというデパートへ。タクシーから街並は、香港とは凡そ違ったものだった。道幅が香港の倍くらいあり、高層ビルが建ち並んでいるのだが、空が広く見える。だけれども何となく埃っぽくて、どことなく古めかしく20年くらい前にタイムスリップしたようだった。タクシーはぼろぼろで、ロックする部分は日本ではもうほとんど見られないゴルフのティーのようなかたちで、おまけに私が乗っている側はその部分が取れていて、ねじ状の棒がむき出しになり、ロックが出来ない状態だった。
そんな中で、信号で停まると、浮浪者のような老人が寄って来て窓を叩く。いつ開けられるんじゃないかと、ダイを抱っこしながら、ひやひやした。
デパートに行く前に、昼食に飲茶に行った。中国の飲茶は香港に比べて、数段落ちる。日本に居た時、シンセンへの出張が多い夫に毎日中華食べられていいね!と言うと、そんなにおいしいものではないよ!と言われたのを思い出した。
デパートは香港には無いような日本に近いつくりだった。(1階は化粧品、2階は婦人雑貨、3階〜婦人服、その上に紳士服と雑貨、その上に家庭雑貨、楽器、美容院まで入っている)調理器具や家電は香港より種類が豊富で使いやすそうなものが売っているように見えた。ダイは生きているイソギンチャクと熱帯魚の大きな水槽が気に入って(実際ピンクのイソギンチャクの中にクマノミが出入りしている様子はかなり不思議でファンタジックだった)食い入るように眺めていた。日本円で5万円くらいで、思わず買ってもいいかな〜なんて思いながら見ていたが、すぐにイソギンチャクをダメにしてしまいそうで、また、置き場所に困るくらい大きく、あきらめた。
婦人服や雑貨は中国ブランドのものが多く、大きく派手に刺繍の入ったパーカーと、パンツを買った。2点で8000円くらいとべらぼうに安いと言う訳ではない。値切らなくても最初から2割引になり、ここまでだということ。ガイドさんが言うには、百貨店は香港とあまり価格は変わらないそうだ。
帰りに通った道が、2、3回階段の上り下りのある道で、男の人二人がベビーカーを持ち上げるのを手伝ってくれた。と思った。香港では当たり前に手伝ってもらっていたので、シンセンでも同じなのね〜、と気軽にTHANK YOUなんて言ったら、最後のところで、ベビーカーを道の端に寄せられて「MONEY!」と言われた。ガイドさんが北京語で「頼んでもいないのに、勝手に手伝ったんでしょ、払わないよ」と言っているのに、ベビーカーを放さない。数分間の言い合いの後あきらめてどこかに行ってしまったが、振り払う事ができない位の力でベビーカーを固定されて、びっくりしてしまった。あとから考えると、ベビーカーごとダイを連れて行くという可能性も有った訳で、注意が足りなかったと反省。と怖い思いもしたが、すりにも強盗にも遭わず、無事帰りのKCRに乗る事ができた。ガイドを頼んで本当に良かった。
帰りのKCRは混んでいたため、ファーストクラスに乗る事にした。オクトパスで入った場合、ホーム上にあるオクトバスのバーにかざすとファーストクラスに乗ることができる。指定席では無いのだが、始発の駅なので、問題なく座る事ができた。
シンセンツアーは4時間と短かったのだが、異文化体験をしてしまった。
by hisa-i | 2005-03-18 23:32 | 香港生活


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