3日目、朝起きると、嵐山の桜が昨日よりきれいに咲いている事に気付いた。 香港では、のんびりお散歩できる場所も少ないので、朝風呂の後、朝食の前に出かけてみる事にした。 旅館をでて、ほんの数歩、歩くと、人力車のお兄さんに声をかけられた。15分で宿に帰らなければならないと伝えると、渡月橋を往復してくれると言う。人力車の上から見る桜も格別。目線がぐっと高くなり、清々しい朝の冷たい風が、気持ちをピンとさせ気持ちよかった。 この日は、京都御所の一般公開の初日。前日に金閣寺から乗ったタクシーの運転手さんに、是非行ってみて下さい、と言われていたので、行ってみる事にした。 車寄せから始まって、桜の間、鶴の間、虎の間のふすま絵を観た。 続いて、紫宸殿。左近の桜、右近の橘、おひな様の七段飾りの様に、こんもりとした姿だった。 そしてよく、歴史小説によくでてくる帝の日常生活の部屋である清涼殿を観て、平安時代へ思いを馳せ、一息ついたところで、雲行きが怪しくなった。ポツっと来たと思ったら空が真っ暗になったので、慌ててテントの張ってある休憩所へ。 雨風にうたれるしだれ桜を観ながら、雨宿りをした。 風も強かった事もあり、15分程度で小降りになったので、少し移動。やはり簡易テントのお茶屋さんがあったので、そこで抹茶と和菓子を食べる。 夫は雨が降ったのを良い事に、デパートにでも行きこの寒さから逃れようとしていた様だが、天は私に見方した。お茶を飲んでいるうちに、雨はすっかり上がり日さえさして来たのである。 この日の息子のためのスケジュールは動物園。 動物園も桜がきれいだった。虎やライオン等の猛獣を観ていると、横の男の子たちから、「ゲキレッドだ!ゲキレッドがいる!」という声が聞こえる。ご存知ボウケンジャーの次の番組である。香港では見られない事をいいことに、内緒にしていたのだが、息子は敏感に反応!後日談だが、大阪のデパートで、息子はパパにゲキチェンチャーを買ってもらう事になった。 乗り物にも乗って、息子も大満足! お昼は動物園の道を挟んで隣の岡崎美先。美味しかったのだが、ここは、雑誌を見て、お肉を出すお店かと思っていたのだが、結局お肉は最後のご飯とともに出た佃煮だけだった。近江牛を期待していたパパは少々物足りなげ。 食後は平安神宮から桜をたどってぶらぶらぶらぶら。 麩好きな私は、京都の生麩をもとめて半兵衛へ。粟麩、よもぎ麩を買い、更に麩饅頭を購入して素敵なティールームで一息ついた。(ここで一息つかなければ、夫が限界だったこともあり) たまたまそこが東山で清水寺が近かった事もあり、桜のライトアップ参拝があるということなので、参道や茶碗坂をぶらぶらして時間をつぶしていたのだが、結局、夫、息子が疲れてしまい、旅館へ帰る事にした。そして、再び檜風呂→京懐石→嵐山公園で夜桜見物、極楽、極楽、のうちにこの日も終わった。 #
by HISA-I
| 2007-04-19 21:37
今回の旅行で、心配だったのは、私達が観光旅行をし慣れていないということだった。
旅行といってもだいたいが、南の島なので、子供とも遊んでいれば飽きる事もなく、食事の場所にも困る事はない。 今回はほぼ初めての息子を連れての観光なので、息子も楽しめる事をすこしずつ入れる事にした。 まずは、嵯峨野トロッコ列車にのり、終点の亀岡駅からバスを乗り継ぎ、保津川下り。 トロッコ列車のトロッコ嵯峨駅には、蒸気機関車などの展示があり、息子も楽しんでいたようだ。駅には発車40分程前に着いたのだが、席はどんどん埋まっており、5号車のリッチ号しか空いていなかった。リッチ号が何かわからないまま、乗り込むと、窓の無いオープン車両だった。この日の朝の気温3℃(この時間にはもうすこし上がっていたと思うが)。直に景色が見れて良かったと言う事で。。鉄橋から見下ろす保津川や山々に霞のように点在している桜はかなりの絶景。 亀岡駅でおりた時には、冷えきっていたのだが、バスで小休止、保津川へ。 3人の船頭さんが操る船で保津川を下る。途中のって来たトロッコがみえたり、ちょっとした急流のスリルを楽しんだり、下から見る桜もきれい。 1時間半の川下り、寒さに負けず、息子も飽きずに楽しむ事ができた。 お昼は、天龍寺隣にある西山艸堂で湯豆腐をたべる。友達が教えてくれた、森嘉の豆腐を使った湯豆腐はもとより、飛龍頭や精進揚げもとても美味しかった。 そのまま、世界遺産天龍寺を拝観。しだれ桜がきれいに咲いていた。 息子が寝てしまったために玉砂利の上をベビーカーで押すのは一苦労。 ほとんど世界遺産の価値がわからないまま桜を足早に見て、嵐山の有名な竹林へ。夫は、桜より、竹の美しさの方に惹かれるそうだ。茅葺き屋根の家や、田園風景を眺めながらぶらぶら。 そして最後に金閣寺へ。 何回か見ているはずなのに、初めて見るような感動! 宿に帰ると、食事の準備ができていた。京懐石、日本の味万歳!(つづく) #
by hisa-i
| 2007-04-17 02:42
本当に久々に行った京都は、全く未知の場所だったので、前の日に本屋を二件ははしごして買ったガイドブックを片手におのぼりさん旅行だった。
前日に滋賀出身のお友達にガイドブックを見せながら教えてもらい、準備期間がないながらも、期待一杯、胸一杯で旅立った。 旅館は嵐山にある嵐月。香港午後発で旅館についたのは11時を回っていた。この日は夕食は無しでということでお願いしていたのだが、おにぎりと漬け物、フルーツの用意があった。 さっそく、日本の味と心遣いに触れ、感激! 着く直前までパパに会うからと一生懸命起きていた息子は寝てしまい、夫と二人、機内食を食べて来たにも関わらず日本の味を早速楽しんだ。夫は普段、漬け物なんて、食べないのに、美味しかった様だ。 朝起きてみると、そこは桂川を挟んで嵐山が望める素敵なお部屋だった。 渡月橋も見渡せる。 檜の浴槽の内風呂で朝風呂を浴び、皆浴衣で朝食を頂く。浴衣ではどうしても寝心地がよくないので、今回の旅行でも浴衣を着たのは朝と晩に入浴後の食事の時だけだった。 息子は浴衣を着てもボウケンジャーになり走り回る。 鰹だしのあんをたっぷりかけた朝鮮人参入りの薬膳粥に湯豆腐、焼き魚、若竹煮、漬け物等等の朝食をたっぷり頂きこの日は嵐山界隈を回る事にした。(つづく) #
by hisa-i
| 2007-04-13 06:26
イースターのお休みに、京都に行った。
決めたのは、出発の4日程前。 この時期、本当は東京に帰りたかった。国際運転免許の書き換えもしなければならないし、桜も見頃だろうし、日本も春休みだし、息子の幼稚園もイースター休暇だし。 ところが、夫が3月の末に南の島へ行きたいとの事、それも3月初めに行くことになっていたのを仕事のために延ばしたのだ。で、日本に帰るのも今回はパスする事にしたのだが。 再び仕事のために、南の島は延期、しかも夫のハワイ出張で。 仕事だったら仕方が無いが、それでは、ハワイ出張に同行させていただきます、と申し出たところ、丁重に断られ、それでは、友達を訪ねてNYCに行かせていただきますと言ったところ、ぐずぐずごねられ、それでは最初の予定通り日本に帰りますと言ったところ、俺は香港に帰ってゆっくりしたいと言われ、「あなたは誘っていませんが」と言ったところでけんかになった。 けんかしたまま、夫はハワイへ。私は東京に帰るのもいいけれど、ニュースでは、もう既に桜は満開を過ぎ、あとは散るだけの状態。つまるところ、桜が見たかったので、東京ではなくてもいいかな、と色々さがしてみると、京都も咲きはじめていた。関空の方が成田より1時間以上も近いので、気軽だし、京都なんて何年も行っていないし、美味しいものもあるだろうしと、息子と二人京都旅行と決め込もうとしていた時、夫から電話。全く何も言わないで行くのは、さすがに心配するだろうと、「京都に行ってきますから」と伝えたところ、慌てて自分も行けるような手はずをつけたようだ。数時間後には、私と息子の航空券の手配、自分の国内線の手配(ハワイへは成田乗り換え)、旅館の手配を終え、旅館のHPを私にメールで送って来た。やるな!と感心。ぐずぐず言ってみるものである。 #
by hisa-i
| 2007-04-13 05:39
息子の大変さをしみじみ感じる今日この頃。そんな話しをしていたら、女の子のママがこの本を貸してくれた。ああ息子
息子を幼稚園に送り、ちょっとパシフィックコーヒーで読み始めたら、可笑しくて笑いをこらえきれず、一人で本を読みながら笑うへんな日本人になっていた。 と、横にいた香港人の集団に遅れて来た一人、なんとなく顔見知り。幼稚園ママの一人かも。本から目を少し上げた状態で彼女を見た私、きっと笑ったままの顔だったのだろう。 彼女も思いっきり私に笑いかけ、「あなたも混じる〜?」 笑顔は最高のコミュニュケーションツールだった。 そして息子も私の怒っている顔より笑顔の方が好きだろう。 「ああ息子」ありがとう! #
by hisa-i
| 2007-04-01 04:29
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