ダイは、食が細い。1ヶ月程前までは白いご飯しか食べなかったこともある。最近は少しずつ食卓に並んだ料理に興味を持ち始めたようで、気が向くと手でつまんではじめは少しだけ試し、大丈夫そうだと分かると、続けて食べている。
「もっと食べなさい」とか、食べるのを促すために、食べたら「いいこだね〜」とか言いたいのだが、余分な刺激は避けたい(それにより食べるのを止めてしまうこともある)ので、横目でちらっと見ながら、また別の話をしながら様子を見ている。 今日は、友達と誘い合って私房菜のランチに行った。私房菜とは、食にこだわりのある人(有名人だったり、幻のシェフだったり)たちが隠れ家的に作ったこだわりのレストランの事である。隠れ家的なだけあって、広くないが狭すぎず、居心地がよい。特に今日は他の予約客はいないということで、貸し切り状態であった。歩きまわる子供は4人おり、一通り食べ終わると、かくれんぼや運動会をしていた。少しうるさくても他のお客さんがいないので気にならなくていいね、なんて言っていたら、その辺に掛かっていたり直に床に置いてあった絵は1枚10万円以上のものも多く、少し冷やっ!とした。 料理は今までに食べた事もない素材を使ったものや(佛手型瓜の千切り炒め、ミニミニ牡蠣等)調理法(あげ豆腐のようなものだが、揚げ出汁の様でもなく、厚揚げの様でもなく、比較的柔らかい豆腐が軽ーくでもきちんと揚がっている)等々、こだわりが随所に見られる。ダイはミニミニ牡蠣を使った雑炊(泡飯というらしい)をおいしそうに、小さな茶碗2杯くらい食べていた(快挙!)。更に一人1600円くらいで、おなかも心も懐も大満足だった。 帰りは近くのショッピングモールのなかにあるスーパーに寄った。最近は自分でかごを持つなど買い物の真似が大好きで、この日も大人しくベビーカーには座っていてくれなかった。ダイは、私の後ろを寄り道しながら歩いていた。片目で買いたいものを見て、片目でダイを見ていたら、え!なんか食べている。小さな小さなプラスティックコップに入ったあられせんべいだった。5、6粒入っており、歩きながら一粒づつつまんで食べている。「もらったの、良かったね〜」なんていいながらまた買い物をして、次にダイを見た時に、なんと、パンを持っている。ダイはパンを大事そうに持ちながらも、あられを引き続き食べていた。その姿に思わず私は大爆笑!確かにお菓子の類いは好きだが、パンはその範囲に入っていなかったはずなのに、お昼も沢山食べたはずなのに、非日常的なあられやパンはダイの心をくすぐったようだ。私と目を合わせると、お祭りの夜店で買い食いをしている子供の様に、ちょっと得意げで楽しそうな顔をしていた。 購買力のないダイに親切に試食品をくれた香港のデモ販の方々、ありがとう!
by HISA-I
| 2005-06-04 04:39
| ダイと私
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